飛浩隆の「グラン・ヴァカンス 廃園の天使1」を読んだ感想を紹介!飛浩隆のプロフィールや経歴も調べてみた!

 

飛浩隆氏は「グランド・ヴァカンス」シリーズをはじめ、初期作品集や最新作品など、幅広いジャンルの代表作を生み出してきた日本を代表するSF作家です。

彼の作品は、SF文学の可能性を追求し続けている点で高く評価されています。

そこで今回は、「グラン・ヴァカンス 廃園の天使1」を読んだ感想や、彼のプロフィールや経歴についても調べてみました。

ぜひ、最後までご覧ください!

飛浩隆の「グラン・ヴァカンス 廃園の天使1」を読んだ感想を紹介!

早速、飛浩隆氏の「グラン・ヴァカンス 廃園の天使1」を読んだ感想からご紹介します。

この作品は、私がSFにはまるきっかけとなった一冊です。

飛浩隆の紡ぎ出す唯一無二の言語表現は誰にも似ていません。読み手が痛みを覚えるほどに、いつのまにか血すら流しているのではと錯覚するほどに彼の表現する「痛み」は精度が高いです。

劇中、声を上げることのできない苦しみに登場人物が襲われる場面があるのですが、読んでいるこちらも息苦しさに飲まれそうになり、恐ろしくなります。

それでいて舞台である「夏の区界」は、カラッとした夏の日差しの真っ直ぐさや、肌が日に焼ける匂いが心地良くもあります。

清濁の書き分け、筆致力は見事としか言いようがありません。

「ゲスト」の願望を満たすために作られたAIたちの暮らす区界、そしてなぜかゲストが訪れなくなってしまったわけ、取り残されたAIたちの歪な暮らしなどなど、どうしたらこんなストーリーをそしてこんな舞台設定を作ることができるのか?と、口があんぐりと開きっぱなしなる驚きの連続がこの作品には確実にあります。

街中でレース(ハンカチなどの)を見かける度に思い出し、思考が一旦あの夏の区界に飛ばされてしまうほどの影響力がある芯の深い作品でもあります。

読書人生への影響力は甚大。ぜひお気をつけて。

飛浩隆のプロフィールや経歴は?

ここでは、飛浩隆氏のプロフィールや経歴をご紹介します。

プロフィール

  • 名前:飛浩隆
  • 本名:非公開
  • 生年月日:1960年(月日は非公開) 
  • 出身:島根県
  • 身長:不明 
  • 血液型:不明

経歴

日本SF作家クラブ会員。

大学在学中に「ポリフォニック・イリュージョン」で三省堂SFストーリーコンテスト入選。

2005年7月、「象られた力」で第36回星雲賞日本短編部門を受賞。同年12月、中篇集「象られた力」で第26回日本SF大賞を受賞。

2007年9月、「ラギッド・ガール 廃園の天使II」で第6回センス・オブ・ジェンダー賞を受賞。

2010年8月、「自生の夢」で第41回星雲賞日本短編部門を受賞。

2015年8月、「海の指」で第46回星雲賞日本短篇部門を受賞。

2018年4月、「自生の夢」で第38回日本SF大賞受賞。

2019年7月、「零號琴」で第50回星雲賞日本長編部門を受賞。

家族のことを「娘の人」と表現するのですが、この表現は彼の小説群を読むと、どういったニュアンスなのかがわかってゾクゾクしますよ。

飛浩隆の主な代表作品は?

ここでは、飛浩隆氏の主な代表作品をいくつかご紹介します。

  • 「象られた力」
  • 「自生の夢」
  • 「ラギット・ガール」
  • 「零號琴」

 

今回は、上記の4種類を挙げてみました。

特に、「象られた力」と「自生の夢」は、雲賞日本短編部門と日本SF大賞受賞を受賞している作品です。

ぜひ、手に取って読んでみてもらいたいですね!

飛浩隆の「グラン・ヴァカンス 廃園の天使1」をおすすめしたい人について

最後に、飛浩隆氏の「グラン・ヴァカンス 廃園の天使1」をおすすめしたい人について書きたいと思います。

SFの概念が覆るので、純文学などをよく読まれる方に読んでいただきたいです。

また、SF作品は好きだけれど、国産SFにはまだ触れたことのない方にも是非おすすめしたいですね。

SFというとアメリカのものが有名であったりしますが、国産SFならではの日本語を駆使したサイエンス・フィクションに舌を巻くと思います。

国産やるな!凄いじゃんとなること間違いなしです。

そして、伊藤計劃や円城塔などの作品が好きな方にも刺さると思うので、おすすめしたいです。

さらに、小説ではなくアニメにはなりますが、「エヴァンゲリオン」や「まどか☆マギカ」「メイドインアビス」などの不条理さがある作品が好きな方にも気に入ってもらえるんじゃないかなと思いますよ!

まとめ

今回は、飛浩隆氏の「グラン・ヴァカンス 廃園の天使1」を読んだ感想や彼のプロフィール、経歴についてもご紹介しました。

この作品は、ただのSF作品という枠を超えた、読者の心を深く揺さぶる一冊かと思います。

読む者に新たな視点を与え、日本SF文学の奥深さを改めて認識させてくれますよ。

そして、純文学愛好家からSFファン、アニメを愛する人々まで、幅広い読者におすすめしたいです。

まだ読んだことがないという方は、ぜひ一度手に取って読んでみて下さい。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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