マイナス・ゼロ(広瀬正)を読んだ感想は?推奨したい人や理由について!

 

広瀬正氏の作品は、ミステリーやサスペンス、SF要素を含む作品が多く、幅広いジャンルにわたっています。

特に『マイナス・ゼロ』シリーズは代表作として知られています。

そこで今回は、広瀬正氏の『マイナス・ゼロ』を読んだ感想や推奨したい人やその理由、さらに広瀬氏のプロフィールや経歴についても調べてみました。

ぜひ、最後までご覧ください。

マイナス・ゼロ(広瀬正)を読んだ感想は?

ここでは、『マイナス・ゼロ』を読んだ感想をご紹介したいと思います。

『マイナス・ゼロ』は、時間旅行SFの代表作です。

物語は1945年の戦時下から始まり、1963年の平和な時代、さらには1932年にまで遡っていきます。

主人公の浜田俊夫は、戦争の最中に生まれ育っているため、食事も満足にとれず、日々サイレンに怯えながら生活していました。

ある日、隣人が息絶えようとする姿を目撃し、尊敬する「先生」に助けを求めます。この先生は、教師でも医師でもなく、むしろ常識を逸脱した変わり者のようです。

しかし、彼には不思議な能力が秘められているようで、物語はそこから一気に展開していきます。

時代が移り変わるにつれ、物語の展開も目まぐるしくなっていきます。過去と未来を行き来しながら、一体どこに着地するのか、読者の予測を裏切る展開に私自身も引き込まれてしまいました。

広瀬正氏の『マイナス・ゼロ』は、戦時下の苦しい状況から平和な時代へと移り変わる中で、主人公の運命がどのように変化していくのかを描いた作品となっています。

時代背景の描写も丁寧で、読者を物語の世界に引き込んでいきます。

ぜひ、この作品の世界観を味わってみてください。

広瀬正のプロフィールや経歴について

ここでは、広瀬正氏のプロフィールや経歴をご紹介します。

プロフィール

  • 名前:広瀬正
  • 本名:ペンネームと同じ
  • 年齢:享年47歳
  • 生年月日:1924年9月30日
  • 出身: 旧東京市京橋区

経歴

日本大学で建築を学んでいた広瀬正氏が、ジャズの道に進んだのは1946年の春のこと。

八重洲口の前にあったキャバレーでバンドマンをしていましたが、日常的にアメリカ兵が出入りする世界に「未来」を感じるようになります。

日本最初のSF同人雑誌「宇宙塵」のメンバーになると、ショートショート「もの」が星新一の目にとまって大絶賛。

『マイナス・ゼロ』が長期間にわたって連載されることになり、単行本化された「ツィス」は直木賞候補に。

戦前の東京を舞台にした次回作の構想を練っていたそうですが、1972年3月9日心臓の持病が悪化して夭逝しました。

広瀬正の主な代表作品について

『マイナス・ゼロ』以外の広瀬正氏の主な代表作品をご紹介します。

  • 鏡の国のアリス
  • エロス もう一つの過去
  • T型フォード殺人事件

 

広瀬正さんの作品は、ミステリーやサスペンス、SF要素を含む作品が多く、幅広いジャンルにわたります。

また、作品は単行本だけでなく、文庫本でも多数刊行されており、幅広い読者層に支持されています。

ご興味のある方は、ぜひ作品を手に取ってみてください。

マイナス・ゼロ(広瀬正)を推奨したい人や理由について

最後に、広瀬正氏の『マイナス・ゼロ』を推奨したい人や理由についてご紹介します。

夜遅くになると何となく悶々としてしまう、思春期の皆さんはこの本を手にとってみて下さい。

小説の中の主人公もまさに中学2年生とお年頃、やたらとイライラしていて不機嫌なのはお腹が空いているからだけではありません。

陽が落ちる頃にはB29が飛来して雨のように焼夷弾が降り注ぎますが、早々と布団にくるまっている様子から神経は図太いようで。

命の次に大切にしているものは映画女優・小田切美子のプロマイド、スヤスヤと寝息を立てているときも肌身離さないというのだから可愛いじゃないですか。

戦争という緊急事態下においても14歳にとっては食・睡眠・性と三大欲求のほうが大事。

読書体験を通して知的興奮を味わうことによって、安らかな眠りにつけると思いますよ。

まとめ

今回は、広瀬正氏の『マイナス・ゼロ』についてご紹介しました。

『マイナス・ゼロ』は、過去から未来へ、時空を超える旅を描いた広瀬正氏の傑作です。

戦時下から平和な時代への変化を、主人公の成長とともに追体験できる作品で、繊細かつ丹念に描かれた時代背景と、人間性への深い探求が見事に融合しています。

さらに、時間を超えた冒険がもたらす驚きと、人間としての成長の重要性を教えてくれます。

広瀬正氏の文学世界を初めて知る人でも、深く引き込まれること間違いなしです。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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