島本理生さんの「よだかの片思い」は、映画化もされた作品で、主演の松井玲奈さんが小説に惚れ込み、「Dressing UP」の安川有果監督と「愛なのに」の城定秀夫脚本家が手がけています。
そこで今回は、「よだかの片思い」を読んだ感想やおすすめしたい人、そして作者の島本理生さんのプロフィールや経歴についても調べてみました。
ぜひ、最後までご覧くださいね。
よだかの片思い(島本理生)を読んだ感想は?

ここでは、「よだかの片思い」を読んだ感想をご紹介したいと思います。
私がこの本を読んだときに共感できたのは、主人公の「私」の顔にあざがあることでした。
私の姉は“口唇口蓋裂”という、口と鼻の間が裂けて生まれる先天性の病気で、手術はしたもののよく見ると手術痕が顔に残っています。
また、小学生の頃は下唇が前に出ているため、男の子によくからかわれていました。
この主人公の「私」のように、姉は“口唇口蓋裂を考える会”の広報誌に自分自身のことを書いて、載せてもらったことがありますが、「顔」が表紙になったことはありません。
今回の作品では、それがとても驚きました。
もし自分が当事者だったとしたら「顔」が表紙になる自信があるだろうか、そして「顔」に手術痕があることで、ちゃんと異性と恋愛が出来るのだろうかと。
この「私」はちゃんと恋愛しているのが凄いと思いましたし、自分だったら恋愛できないだろうと思ってしまいました。
姉も結局、恋愛は一度もすることなく、結婚相談所で知り合った今の旦那さんと結婚しています。
また、この「私」はレーザー治療も医師に進められていましたが、やらなかったことが凄いと思いました。
以前、姉の診察へ付いていったことがありますが、その時の医師に「私だったらもう少しきれいにできますよ。」と言われていたことを思い出し、姉もやらなかったので、この「私」と同様で凄いと姉を褒めたくなりました。
それから、この小説のタイトルの「よだかの片思い」の“よだか”は、宮澤賢治の「よだかの星」から来ていると思われ、調べてみたところ“よだか(夜鷹)”の容姿が醜いとわかり、このタイトルの意味が納得できました。
よだかの片思い(島本理生)がおすすめ!
今回の「よだかの片思い」をおすすめしたい人についてご紹介したいと思います。
私の姉と一緒で、顔にあざや傷があり、子供の頃いじめられて、心が傷ついた人や大人になって異性との恋愛を考えている人、大人になってあざや傷を治そうか考えている人などに勧めたいです。
特に主人公の病名は「太田母斑」とのことだったので、「太田母斑」の人に勧めたいと思います。
「太田母斑」はレーザー治療で治るそうですが、レーザー治療をやろうか迷っている人にも勧めたいです。
また、出来れば、主人公と同様に女性の方が共感しやすいと思いました。
さらに、レーザー治療しない生き方もあるので、そういう風に思っている人にも勧めたいです。
この小説の主人公のように、顔にあざや傷があっても堂々と生きる生き方をおすすめできるので、ある意味、そういう人のバイブルだと思います。
島本理生の主な代表作品は?
ここでは、島本理生さんの主な代表作品をご紹介します。
- 『ナラタージュ』
- 『Red』
- 『ファーストラヴ』
『ナタラージュ』は、23万部を超えるベストセラー作品です。その他の作品についても見てみると、『Red』で島清恋愛文学賞、『ファーストラヴ』で直木三十五賞を受賞と素晴らしいですよね!
ぜひ、チェックしてみてください。
島本理生のプロフィールや経歴は?
最後に、島本理生さんのプロフィールや経歴についてもご紹介しますね。
島本理生のプロフィール
- 名前:島本理生
- 本名:不明
- 年齢:40歳(2024年5月13日現在)
- 生年月日: 1983年5月18日
- 出身:東京都板橋区
- 身長:不明
- 血液型:不明
島本理生の経歴やエピソード
東京都板橋区生まれ。
小学生の頃から小説を書き始め、17歳でデビューし、『シルエット』が第44回群像新人文学賞の優秀作に選ばれます。
2003年、『リトル・バイ・リトル』で第25回野間文芸新人賞を受賞。
2018年、『ファーストラヴ』で第159回直木三十五賞受賞。
シンガーソングライターの柳田久美子さんと仲が良く、柳田のミニアルバム『リトル・バイ・リトル』のタイトルは、島本理央さんの小説に起因するそうです。
同じ小説家では海猫沢めろんさんと仲が良く、島本のエッセイでは「同業者のM氏」としてよくエッセイに登場することがありますよ。
まとめ
今回は、島本理生さんの「よだかの片思い」をご紹介しました。
「よだかの片思い」は、顔にあざがある主人公の恋愛と成長を描いた物語であり、多くの人に勇気と共感を与える作品です。
島本理生さんの繊細な筆致が光るこの作品は、見た目のコンプレックスを抱えるすべての人々、そして自分自身を受け入れたいと願う人たちにとって、心の支えとなり得るでしょう。
また、映画化もされたことで、さらに多くの人々の心に響く作品となったのではないでしょうか。
島本理生さんの他の作品とともに、ぜひ手に取ってみてください。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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