今回は、劉慈欣さんの『三体』についてご紹介します。
劉慈欣さんは中国のSF作家で、『三体』は2008年に中国で出版されて大ヒット。
2015年に英訳版がヒューゴー賞を受賞、世界的に注目されました。
劉慈欣さんの作風は、人類と宇宙の関係を壮大なスケールで描いているのが特徴と言えます。
そんな劉慈欣さんの『三体』を読んだ結果やプロフィールや経歴についても調べてみました。
ぜひ、最後までご覧ください。
劉慈欣「三体」を読んだ結果は?
まずは、劉慈欣「三体」を読んだ結果をご紹介したいと思います。
動画配信サービスでドラマ化されるということで、ずっと積読をしたままでしたが、やっと手に取って読むことができました。
中国人作家のSFというのがいまいちピンとこず、読みはじめはおそるおそるという感じだったのですが、実際に読んでみてその深さやスケールの大きさに驚きました。
SFなので当然設定の面白みはあって然るべきなのですが、それに加えてあらゆる場面の描写が巧みで素晴らしかったです。
主人公は最初に出てきた女性かと思えば、その後に出てくる男性開発者視点に移り、その後彼女が辿った生き様や野望についてが明らかになっていきます。
VRの場面では実際に現実世界でないもの(本の中の物語なので当たり前ですが)にも関わらず灼熱の中にあるような気分でページをめくり、「三体」の意味がわかったときにはこの作者の頭の中が見てみたいと思うほどに驚きました。
登場人物が中国語読みと日本語読みのふた通りあるので、キャラクターが覚えにくい、という人もイメージで落とし込みやすいかと思います。
ただ、一番重要なところがつい日本語読みしてしまうと友人の名前になってしまうので困ってしまいました。
そこを踏まえたとしても非常にスケールが大きく、続編ではどうなるのか気になってしまう本でした。
劉慈欣のプロフィールや経歴は?
ここでは、劉慈欣氏のプロフィールや経歴を調べてみました。
プロフィール
- 名前:劉慈欣
- 読み方(りゅう じきん/リウ・ツーシン)
- 年齢:60歳(2024年4月現在)
- 生年月日:1963年6月23日
- 出身:中国山西省陽泉
- 身長:不明
- 血液型:不明
経歴
北京生まれ。
3歳の時に父親の仕事の関係で山西省陽泉に移住。
文化大革命の真っ最中、父親が隠し持っていたジュール・ヴェルヌの「地底旅行」をきっかけにSFの世界にのめり込み執筆をはじめます。
理工系大学を卒業後、火力発電所へ就職。SF雑誌「科幻世界」でデビューしました。
長編小説「三体」でアジア人で初の「ヒューゴー賞」(長編小説部門)を受賞。
「三体」執筆当時もエンジニアで、火力発電所で勤務しながら執筆活動をしていましたが、2012年に退職、SF作家が本業となりました。
劉慈欣の主な代表作品は?
劉慈欣氏の主な代表作品をご紹介します。
- 「さまよえる地球」
- 「中国太陽」
- 「円」
この中の「さまよえる地球」と「中国太陽」は、中国で最も歴史と権威のあるSF文学大賞『銀河賞』を受賞しています。
また、「さまよえる地球」は、中国で映画化もされ、大ヒットした作品ですので、ぜひチェックしてみてくださいね!
劉慈欣「三体」をおすすめしたい人について
最後に、劉慈欣氏の「三体」をおすすめしたい人について書いていきたいと思います。
中学生、高校生くらいの若い読者に勧めたいです。
理由は一番世界が開ける瞬間を待ち侘びている年代だと思ったからです。
まだ身の回りの小さな範囲の世界しか知らない子供は、一方でSNSやスマートフォンを通じて世界中と繋がることのできる可能性についてすでに知っています。
そんな子供たちが、さらにSFによる無限の可能性を知ることができたなら、もっと自分の未来や世界の可能性について考えるきっかけになってくれるのではないかと思います。
もし自分が若い頃にこの本に出会っていたならば、きっと今のような場所ではなくもっと自分の可能性を試しに行っていたかもしれません。
世界の広さを知りながら今の自分の窮屈さにもがいているような子供たちに届くといいと思います。
まとめ
今回は、劉慈欣氏の『三体』についてご紹介しました。
『三体』は、ただのSF小説にとどまらず、人類と宇宙の深遠な関係を見事に描き出しています。
若い世代に特におすすめしたいのは、この物語が持つ無限の可能性と、自らの未来に対する新たな視点を提供してくれるからです。
『三体』は、私たちが知っている世界の枠を超え、未知の領域へと思考を拡張させてくれる一冊です。
ぜひ、チェックしてみてくださいね。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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