チグリスとユーフラテス(新井素子)を読んでみた結果は?こんな人におすすめしたい!

 

今日も当ブログへの訪問ありがとうございます。

さて、小説家の新井素子さんは、ライトノベルジャンルの先駆者として知られています。

ご両親の影響で幼少期から本に囲まれた環境で育ったそうで、高校2年生の時に「第1回奇想天外SF新人賞」に応募した作品が佳作入選し、作家としてデビューしています。

今回は、そんな新井素子さんの「チグリスとユーフラテス」を

  • 読んだ感想
  • 新井素子の経歴について
  • 新井素子の代表作品について
  • おすすめしたい人

についてご紹介していきます。

ぜひ、最後までご覧くださいね!

チグリスとユーフラテス(新井素子)を読んだ結果は?

まずは、この「チグリスとユーフラテス」を読んだ感想からご紹介します。

新井素子さんの長編SF小説『チグリスとユーフラテス』は、彼女特有の軽快で読みやすい文体にもかかわらず、物語の内容は深く、重いテーマを扱っています。

特に、「最後の子ども」というテーマは、読者に強烈な印象を与えます。惑星に一人ぼっちで残された「最後の子ども」の孤独と絶望は、想像するだけで心が重くなります。

物語の中で、ルナが冷凍睡眠から目覚めさせる人々も、それぞれが時代の苦難を背負っており、その運命に心が痛みます。

しかし、そんな重たいテーマの中にも、新井素子さんらしい優しさと人間への信頼が感じられます。

この作品は、「生きる」とは何か、「生きる」目的は何かという、人間の根源的な問いを投げかけています。

読む人に深い思索を促す、印象深い作品です。

チグリスとユーフラテスの発売日はいつ?

こちらのSF小説の発売日は「1992年2月」です。

約30年前の発売ですが、今でも人気なので凄いですよね!

新井素子のプロフィールや経歴は?

ここでは、新井素子さんのプロフィールをご紹介します。

【プロフィール】

  • 名前:新井素子
  • 本名:手嶋素子
  • 年齢:63才
  • 生年月日:1960年8月8日
  • 出身:東京都 

新井素子の経歴

高校2年の時に、「第1回奇想天外SF新人賞」に応募し、佳作入選し、それ以後はコバルト文庫で数多くの少女向けの作品が多く出版されています。

また、SF界の巨匠である星新一氏の大ファンでもあるため、彼女の作品は、SF小説が多いです。

コバルト文庫から出版された作品の中には、映画化やアニメ化、漫画化されているものも複数あります。

受賞歴としては、第12回、第13回星雲賞日本短編部門を受賞。その後、ここで紹介する「チグリスとユーフラテス」で第20回日本SF大賞を受賞しました。

ぬいぐるみが大好きで、約4000体ものぬいぐるみと共に生活をしているそうですよ。また、近年では囲碁を始め、日本棋院囲碁大使も務めています。

新井素子の主な代表作品は?

ここでは、新井素子さんの「チグリスとユーフラテス」以外の主な代表作品をご紹介します。

  • グリーンレクイエム
  • あたしの中の…
  • 星へ行く船

どれもおすすめできる作品ですが、高校2年生の時のデビュー作となった「あたしの中の…」は一度手に取って読んでみてもらいたいですね。

チグリスとユーフラテス(新井素子)はこんな人におすすめ!

最後に、「チグリスとユーフラテス」をこんな人におすすめ!と題してご紹介したいと思います。

思春期が終わりを迎え、大人の考え方や感覚を持ち始める10代後半~20代前半の世代の人達へ勧めたいです。

その理由としては、この作品は、「子どもから大人に変わること」を想像されなかった可哀想な大人の話であり、また、孤独を埋めるために、先人たちに復讐を仕掛ける子どもの話であるからです。

逃れられない環境に閉じ込められて、理不尽な考えを押し付けられているにも関わらず、そこから抜け出せない子どもが現実から目を背けず、孤独を受け入れて、生きる目的を見出した話でもあるります。

もう一つの理由としては、私たちの未来の話として、ありえる歴史でもあるからです。

地球を脱出し、見つけたユートピアで開拓していく。

科学も発達していたのに、どうしても人口減少に歯止めがかからない。

今の日本にそっくりだと思います。

まとめ

今回は、新井素子さんの『チグリスとユーフラテス』を読んだ感想やおすすめしたい人についてご紹介しました。

新井素子さんの『チグリスとユーフラテス』を読むことで、人間存在の意味や生きる目的について深く考えさせられました。

孤独と絶望、そして希望という重いテーマを通じて、読者に強烈なメッセージを投げかけるこの作品は、特に成長の岐路に立つ若者たちにとって、大きな示唆を与えるではないでしょうか。

新井素子さんの文学世界への誘いとして、ぜひこの作品を手に取ってみてほしいですね。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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