梅原克文さんの作品は、読む人を引き込む強烈な世界観と独特のテーマで多くのファンを魅了しています。
そこで今回は、「二重螺旋の悪魔(梅原克文)を読んで思ったことは?読んで欲しい人について!」と題して、ご紹介したいと思います。
ぜひ、最後までご覧ください。
二重螺旋の悪魔(梅原克文)を読んで思ったことは?
まずは、二重螺旋の悪魔を読んで思ったことからご紹介します。
キャラクターやプロットそのものには、特に新味はなく、「エイリアン」3作立て続けって感じがしました。
ラストは「女か虎か」式リドル・ストーリーで終わるかと思ったけれど、これの方が個人的には好きな終わり方で、すっきりしました。
上巻の半分くらいは、文章の硬さが気になったけれど、どうもこの文章は主人公が綴っているそのままらしいと判ったので、割り切りました。
夏目漱石の名前を出すのに「ヒント・千円札」というのは、時代設定からしてちょっと行きすぎだと思うけど、作者じゃなくてこの作品の主人公が書いてるんじゃ仕方がないと思いましたし、この主人公はそういうキャラクターということですね。
1つ気に入ったというか面白いのは、文体のクセですね。
「逃げられそうだった。逃げられなかった」といった、書き方の多用ぶり。
普通だと、こういうときは、改行したりして書くのがセオリーだと思いますが、この作品では「大丈夫だろう。大丈夫ではなかった」のように、とにかく多用していました。
これは新鮮に思いましたが、これが他の、この主人公でない作品でも出てくるとすると、今度はさっきの「この主人公が書いたんだから」が諸刃になるかもしれません。
でも、この新鮮な「書きグセ」は捨てるには惜しいですし、他の作品を読んでみてどうか、でまた考えようかと思います。
この作品は、1日で一気に読み切ってしまいましたが、これは本として楽しむというよりも、映画で楽しむのに1番適しているかもしれないとも思えました。
ただし、「逃げられそうだった。逃げられなかった」の新鮮さは、映画になると楽しめなくなってしまうのがもったいないかとは思いますが。
ぜひ、みなさんも読んでみて、その新鮮さを味わってみてほしいです。
梅原克文のプロフィールや経歴について
ここでは、梅原克文さんのプロフィールや経歴をご紹介します。
梅原克文のプロフィール
- 名前:梅原克文
- 本名:不明
- 年齢:63歳(2024年4月現在)
- 生年月日:1960年9月9日
- 出身:富山県富山市
- 身長:不明
- 血液型:不明
梅原克文の経歴
関東学園大学経済学部卒業。
1990年に『二重螺旋の悪魔』でSFファンジン大賞受賞し、1996年に『ソリトンの悪魔』で第49回日本推理作家協会賞長編部門受賞。
ほかに「迷走皇帝」という著作もあるが、これは梅原克哉名義らしいです。
「二重螺旋の悪魔」は、 1993年8月にソノラマノベルスから上下巻で出版されていましたが、1998年12月には改めて角川ホラー文庫から上下巻で出版された模様。
ということは、本人はSFではなく、ホラーだと思っているのかもしれません。そういえば確かに、他にも角川ホラー文庫から出ている作品が多いような気がします。
梅原克文の主な代表作品は何?
ここでは、梅原克文さんの主な代表作品をご紹介します。
- ソリトンの悪魔
- カムナビ
- 心臓狩り (1)移植された悪夢
「ソリトンの悪魔」は、アニメ化もされていますので、ぜひアニメと小説の両方をチェックしてみてくださいね!
梅原克文さんの作品は、ホラーも多いので、ホラー好きの方も要チェックです。
二重螺旋の悪魔(梅原克文)を読んで欲しい人について
最後に、二重螺旋の悪魔を読んで欲しい人について書きたいと思います。
映画やアニメの映像のSFやホラーが好きな人にすすめたいです。
なぜなら、かつてこれを読んだ人と会話をしたことがありますが、そのときにその彼女が言うには、
「私も2重螺旋を読んでみて「これは映画の方が面白いかな??」っと思って読んでいました。 しかし、エンディングの方になって、「これは、アニメ向きかな??」に変わってしまいました。 なぜだかうまく説明できませんが、最後のところは、お粗末なようなきがします。 (もしかしたら、私だけかも。) 」
と言っていたんです。
わたしも「 あの、恋人に化けてたやつが最後の最後までしつこく出てくるのは、 映画やアニメ向きかもー。ラストの最終バケモノは、CGを駆使しないと特撮では難しそうね」とか返していたので。
きっと小説と言うよりそっちの方がおもしろいかと思います。
それなので、映画やアニメの映像のSFやホラー好きな人にぜひ読んでもらいたいですね!
まとめ
梅原克文の「二重螺旋の悪魔」は、映画やアニメの映像作品としての魅力を秘めたSF・ホラー作品です。
特有の文体やプロットは、一部で物足りなさを感じさせるかもしれませんが、その一方で新鮮な驚きや楽しみが伝わってきます。
映像作品好きなら、この小説の独特な世界観や展開を楽しむことができるでしょうし、読後には、映画やアニメでの再現を期待してしまうほど。
ぜひ、この独特の世界観を体験し、新たな視点で物語を楽しんでみてください。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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